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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2009年10月19日

予防歯科とは? 3

こんばんわ。副島歯科医院です。
3連載の「予防歯科とは?」も今回でおしまい。

今回は歯ブラシ以外の清掃用具について紹介します。
最後には電動ハブラシについても少し触れますので、
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


歯間ブラシ
日常の歯ブラシだけでは、よごれがどうしても落とせない部分があります。
それを補うためにさまざまな補助清掃用具が販売されています。
そこでここでは歯ブラシのサポーターのひとつ、歯間ブラシについて説明します。

●歯間ブラシとは
歯間ブラシとは、試験管ブラシのように針金の周囲に丸く毛が植えられ、歯と歯の間の隙間などを磨くためのものです。
隙間の大きさに合せて毛の部分の太さ(直径)が異なり(SSS、SS、S、M、L、LLなど)そして形も数種類あります。
また、持つ部分の形もメーカーによって工夫され、持ちやすく、動かしやすいデザインとなっています。



●使い方
歯と歯の間、かぶせたものやブリッジの間に隙間を見つけたら、歯間ブラシの出番!

軽く毛の抵抗を感じながら、反対側に先が通り抜けるサイズの物を選びます。
歯間ブラシが入らない隙間に、無理に入れてはいけません。
また抵抗がなく、“スカスカ”である場所も清掃効果が上がりません。

歯間ブラシを歯と歯の間に通したら、ただ真ん中だけを通すのではなく、手前の歯の表面に少し毛先を押し付け、歯の表面に合せて10回くらい前後に動かします。

次に角度を変えて、奥の歯の表面に沿わせて同じように動かします。
その隙間が終わったら次の隙間に移ります。
このときサイズが合わない場合は、適切な大きさに変更します。

歯間ブラシをはじめて使うと、出血し不安になる方がいらっしゃいます。
この多くの原因は、今までそこの部分がみがけていなくて歯ぐきが炎症を起こし、腫れて、傷つきやすくなっていることが考えられます。
痛みが強いのに無理に使用することは避けるべきですが、少し血が出る程度でしたら、その場所をやさしく磨きましょう。
数日すると、多くの場合は歯ぐきが引き締まって出血しなくなります。

歯ぐきが引き締まるということは、歯と歯の間の隙間が少し広がることにもなります。
それによって使用している歯間ブラシのサイズが合わなくなる場合がありますので、その場合は一つ大きめのサイズにしてください。

このように、歯間ブラシは使う場所によってサイズを使い分ける必要があります。
もし分からなかったり、不安がある場合は歯科医院で相談してみてください。

私どもの歯科医院では、受付に相談していただければいつでも歯科衛生士が対応します。
もちろん、相談料は頂きません。


デンタルフロス
歯間ブラシにつづいて、歯ブラシのサポーターがデンタルフロスであります。

●デンタルフロスとは
デンタルフロスは、簡単にいうと、歯と歯の間を磨く“糸”です。といっても、普通の糸ではなく、切れにくいように、また歯ぐきを傷つけないように加工されています。糸の太さも数種類あり、すべりをよくするためにワックスを塗ったものや、清涼感を出すためにミントなどの香料を含ませたものなどがあります。
パッケージに入ったフロスを引き出して使うのが一般的ですが、“糸ようじ”ともいわれるホルダータイプ(すでに柄に張ってある)も多く出回っています。
とりわけ奥歯に手が入りにくい人には、奥歯だけY字型のホルダータイプを使用するのもよいでしょう。

また、ブリッジの下や矯正治療中の方には、特別に加工されたスーパーフロスが市販されています。


●使い方


フロスを30~40cmくらいの長さに切り、両端を両手の中指に2,3回巻きつけ、人差し指か親指の先で、2~3cm程度離し、ぴんと張って持ちます。


歯と歯の間に、ぴんと張ったフロスをゆっくりと斜めに前後に動かしながら入れていきます。そのとき、勢いあまって歯ぐきにフロスを食い込ませないようにしてください。
歯と歯の間にフロスが入ったら、まずきれいにしたい歯の面に沿わせ、歯ぐきにやさしくフロスを押し付けるようにします。
歯ぐきに少しだけフロスがあたる抵抗を感じたら、それ以上は、決して歯ぐきのほうに強く押し付けて傷つけないようにしながら、フロスを前後上下させます。

もう少し詳しく言うと、掃除をしたい歯の湾曲に糸を沿わせるようにしながら2,3回、ゆっくりと動く範囲内で糸を前後上下させます。
このとき、フロスを歯ぐきに押し付けて強く前後に動かさないで下さい。
フロスを入れた歯と歯の間の、掃除をしていない向い側の歯の表面にもフロスを同様に沿わせてきれいにします。

そして、次の歯と歯の間に移って掃除をしていくわけですが、一度使ったフロスの部分は使わないで、指を使ってフロスの新しい部分を送り出し、同じようにきれいにします。

すべての歯と歯の間に使うのが理想ですが、歯並びの関係や、治療したかぶせ物の関係では使用できないところもありますので、むりに入れないようにしましょう。

また、ホルダータイプのものは、割高ですが、一度使ったフロスの部分をよく洗って使うことも出来ます。

最後に、歯と歯の間が大きすぎる場合には、歯間ブラシを使います。


インタースペース・ブラシ
歯ブラシのような長い柄の両端に、小さな先細りの筆のような毛先がついている補助清掃器具がインタースペース・ブラシです。

チップ(ブラシ部分)がねじ式で自由に付け替えられるようになっていて、ブラシの毛先が乱れたら、新しいのと交換して使用できます。

チップは3種類あり、毛先の長さややわらかさが異なるので自分の歯ぐきの状態に合せて使用するとよいでしょう。
さらに、両端のチップの取り付け角度が異なっているので、みがきにくい場所をみがくのに、非常に便利です。

●使い方
普通の歯ブラシの毛先では十分に届きにくい場所に使用します。


たとえば、一番奥の歯の奥の面です。隣(奥)に歯がないので、つい忘れがちのところです。
毛先を歯の表面に当てて左右に動かしてみてください。


また、下の前歯の裏側も歯ブラシの柄の角度がきちんと取りずらくて、みがきのこしが多いところです。
また歯石も付きやすいところですので、歯の根元や隣の歯との境目に毛先を沿わせて動かしていきます。

さらに、歯間ブラシのように歯と歯の間に毛先を差し込んでみがくことも出来ます。
その場合、その部分を毛先の弾力を利用してマッサージをするように動かします。

その他、歯ブラシよりも歯ぐきに毛先が当たっている感覚を確かめやすいので、被せた歯の根元や歯並びの悪い部分の清掃に用います。
毛先が開いてきたら交換時期です。新しいチップと交換しましょう。
歯ブラシと違い、毛先を歯や歯ぐきに当てる角度や力加減が大切ですので、できれば歯科医師や、歯科衛生士の指導を受けてください。


エンドタフト
エンドタフトは、歯ブラシのように長い柄の端に、ちょうど歯ブラシの頭の先3分の1ぐらいの幅の毛先が円形についている補助清掃用具です。


インタースペース・ブラシと同じように一番奥の後ろの部分をみがくのに適しています。特に歯が生えてきたころの歯ブラシに有効です。


矯正をされている方にも使いやすいと思います。
矯正の器具は複雑でみがきにくく、虫歯になりやすくもあります。
せっかくきれいな歯並びになっているので、むし歯にはしたくないものです。
エンドタフトなどの補助清掃器具を使って丁寧にみがくようにしましょう。
歯の根元の部分に当てるときは、歯ぐきにあたる感触を確かめながら、歯の根元の湾曲に合せて動かします。

電動歯ブラシ
時々、「電動歯ブラシを使いたいのですが」と患者さんから質問を受けます。実際、雑誌やテレビコマーシャルで、さまざまなタイプの電動歯ブラシを目にします。
電動歯ブラシは、毛の先を電気の力で回転または振動させてプラークを落とそうというものです。その中でも“音波歯ブラシ”と“超音波歯ブラシ”が歯科でもお勧めの電動歯ブラシです。
  
●手用歯ブラシとの違い
私たちが“歯ブラシ”というのは、昔ながらの手用歯ブラシのことです。
前にも説明しましたように、“きちんとみがけている状態”にするためには、複雑な歯の面に歯ブラシの毛先を角度を考えて確実に当てることがとても大切です。このことは電動歯ブラシにもまったく同様です。
電動歯ブラシは、手用歯ブラシの動きを器械に肩代わりさせようとするものですが動かすことはやってくれても、手用歯ブラシと同じように毛先を当てる場所や角度は、自分で決めなくてはなりません。
せっかく高価な電動歯ブラシも手用歯ブラシの使い方を熟知しておくことはもちろんですが、利点欠点を理解しておかないと、無用の長物となってしまいかねません。

●電動歯ブラシの利点
これはなんといっても、手用歯ブラシのように、手をこまめに動かす必要が無いことです。
電動歯ブラシは種類によって動きは異なりますが、きちんと歯の表面に毛先があたっていれば、短時間で効率的に汚れを掻ことってくれます。

●電動歯ブラシの欠点と使用時の注意点
器械がやってくれるからと安心してはいけません。
まず、みがく場所に対して順番に動かし、みがきのこしが無いように注意すること。
角度に気をつけて歯ぐきやほっぺたを傷つけないこと。
みがきすぎて歯の表面を削らないようにすること。
また、手用歯ブラシと同じように毛先が開いてきたらこまめに交換することが大切です。


もっとも大切なことは、“みがく”ことではなく、“みがけているかどうか”を常に考えて使用することです

音波歯ブラシと超音波歯ブラシ
どちらも電気の力で毛先を微振動させて、プラークを破壊除去しようというものです。
微振動の振幅の領域で、音波歯ブラシと超音波歯ブラシに分けられます。
電動歯ブラシのところで申しましたとおり歯面への当て方が重要になってきます。
また圧が強すぎると歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。
現在は圧が強すぎると振動がストップするみがきすぎ防止機構がついた高機能音波歯ブラシも出ていますので、そちらがお勧めです。


舌清掃器具
まず、最初に申しておきたいのが、若くて健康な方には特に必要ない器具です。
現在では高齢者や介護を必要とする人たちにとっては大切な口腔清掃器具となっています。
   
●舌苔(ぜったい)と、舌清掃器具の使用目的
舌の表面をよく見ると、白っぽい、または黄褐色の苔(こけ)のようなものが見えます。
これを“舌苔(ぜったい)”と呼びます。舌清掃器具はこれを取るために使います。
丸いわっかのブラシ状のものやヘラ状のものがあります。
舌苔の成分は、口の中の組織の残骸や食べかす、白血球、細菌などです。
舌苔が多くなると口臭の原因になったり、お年寄りの場合誤って気管に飲み込んでしまうと、誤嚥性肺炎引き起こしたりします。



いかがでしたか?
3回目はだいぶ長くなりましたが、日ごろ使っている歯ブラシやそのほかの清掃用具を見直して、一歩進んだ予防歯科を実践してみてはいかがでしょうか?

分からないことや、気になることは是非歯科医院を受診して、歯科医師や歯科衛生士にお尋ねください。  


Posted by wataru at 22:26 | Comments(0) | 医院より